So-net無料ブログ作成

まさかトランプがね。。でも、おぞましい予感はあった。(その1) [亜米利加生活]

2016年12月21日  冬至。

最後に投稿したのが、2015年4月、日本への出張前。

あれから1年半以上が経過しましたが、相変わらず増える閲覧数に、変わらぬ読者数。
閲覧の殆どの方が、RSSでBookmarkをされている方の様で、
全く更新をしておりませんのに、時々訪問して、様子を見に来て下さるのか。
それとも、時々、このだらだらの長文が恋しくなるのか(笑)。
色々妄想を膨らませておりますが、何はともあれ、大変有難いと思っております。

有難うございます。m(_ _)m 良いお年をお迎えください(って、未だ文頭なのに・笑)。

お陰様で、私は、何事も変わらずアクティブに、元気にやっております。
サンディエゴと言う場所が、とても肌に合っているのでしょう。風邪すら引きません。
仕事は、2014年秋に転職した先で、今年丸2年が過ぎました。
前回の投稿から、日本には、4回(休暇)、ロンドンへ10年ぶり位に1回(仕事)、
今年の夏にヨーロッパ(初チェコはプラハ、初イタリアはベニス、そしてイギリスの初ウィンザー城、バス、そしてストーンヘンジ)へ1回。
これで訪問国、40カ国を達成。38カ国で随分長い事止まっていたので、達成感もひとしお。

特筆すべきは、昨年の8月は、終戦70周年で、広島と長崎に初めて行き(やっと行けて)、
原爆記念式典に出席して来ました。なので、今年のオバマ大統領の広島訪問は、本当に嬉しかったです。
今年の11月中旬は(ほんの1ヶ月前ですが・笑)、アメリカズカップの運営のサポートで再度福岡に行きました。

アメリカ国内は、ちょろちょろ行ってますが、大きい所では、
久しぶりにマイアミ、ハワイ(オアフ島・パールハーバーも行きました。)と、
北カリフォルニアの、初マウントシャスタ。

ほんとはもっと行きたい所ですが。。。。全く貯金が貯まりません(笑)
これだけの旅の事を書くだけでも、原稿用紙100万枚位は書けそうな
(私の場合誇張にはならないかも・笑)、内容の濃い旅でした。
いつか細々と書ける時が来る事を夢見て。

来年3月末で、サンディエゴに引っ越してから、早10年が過ぎます。
過去20年間の半分以上が、サンディエゴ在住となりました。
今迄2-3年毎に新しい所に引越しをしていたので、サンディエゴ在住のこの10年、
同じ場所に住み、毎年同じ行事をこなし、新しい友ができ、以前からの友が去って行き。。
ただ、同じ事を毎年繰り返しているうちにただ月日を重ねている平凡さに、
喜びを感じている次第です。
これでは、サンディエゴが自分の家、と感じるのも納得です。
サンディエゴは余りにも良い所なので、1週間以上留守にしたくないのです。
どこに旅行に行っても、1週間位するとサンディエゴが恋しくなります。

この感覚は、日本に住んでいる時はありませんでした。
もちろん家として、日本に帰るとほっとする、と言うのはありました。
成田空港に着陸した時の安堵感。海外に旅された方なら、どなたも感じた事があると思います。
が、暫く日本にいると、段々窮屈に感じて来て、いつも“早く脱出したい”、と考えていました。

今の私にとっての日本は、変わらぬ“故郷”ですが、
帰る場所、ではなくなってしまいました。訪問者として、観光客として、純粋に楽しむ場所。
成田に到着した時は、何とも言えない複雑な感情があがります。
懐かしいと言う郷愁と、久々に友達や家族に逢えると言う嬉しさ。
そして、随分故郷から離れてしまったのだな、と言う哀しさ、なのか、憐れさなのか。
この離れた、と言う感覚は、物理的のみならず、心理的に。

日本は、今でも自分のDNAや原点を確認する場所ではあるのですが、
今の東京は、私が住んでいた頃の記憶とは随分街並みも変わってしまい、
そして暮らす人々も変わってしまった様な気がして。
そう感じるのは何故なのか。私の日本での暮らしの記憶が曖昧になって行く中、
私が自分の“理想”とする日本・日本人のイメージを築き上げて、
それを自分の記憶としているせいなのか。それとも、日本・日本人が、
私が住んでいた2000年位迄と比べて、随分変わってしまったからなのか。
多分、その両方なのではないか、と思っております。
そんな理屈は抜きにして、アメリカでは経験できないたくさんの事を日本に帰る度、
味わって楽しんでおります。そして、そのどれもが私にとっては、
愛おしい“日本”の姿なのです。それを書くだけでも原稿用紙100万枚位になりそう(笑)

さて。。今日の本題。

この人が大統領に選ばれた瞬間から、私はこのブログにこの次期大統領が何故選ばれたのか、を
書かないといけない気がしておりました。

今日は、前置きが長いので(いつもの事ですが・笑)、本題の触りだけ書いて、
後は、少しずつ書いて行こうと思います。

これが又来年の今頃にならない様に。。。(苦笑)

今回の大統領選挙に関して、私は、最初から“無視”をしておりました。
無視、と言うのは余りにも情けない対応ではありますが。

何故無視をしていたか、と言うと。共和党も民主党も大統領候補者のどれもが、
全く心に響いて来なかったからです。誰になっても皆同じ?みたいな感じ。。。
この無関心さは、オバマ大統領が候補に出てきた、2008年、2012年の時とは
大きな違いです。

特に民主党の方は、最初候補者が16人位もいて。ディベートをやると、喧々諤々、
悪口の掛け合いで、見ていると気分が悪くなって来るのです。
結局、その悪口の掛け合いと言うのは、最後の最後、ヒラリー対トランプの決戦まで
行なわれていて、何とも後味の悪いディベートでした。

オバマ大統領の時は、ディベートの時から全部見ておりましたが、
今回は、テレビすら見ませんでした。インターネットでのディベートのサマリーを読んで、
後は、サタデーナイトライブと言う番組のパロディーを見る程度。

無関心とは言え、心の中で、強く願っている事がありました。

“まさか、トランプだけは選ばないよね。いくら何でも。。”

2012年の民主党からの大統領候補、マッケイン陣営の副大統領候補だった、サラペイレン。
私はこの女性が、もしアメリカの副大統領になったら、日本に帰ると、周りに豪語しておりました。
その裏には、アメリカ人が、この女性を副大統領として選ぶはずがない。そう信じておりました。

今回も、もしトランプが大統領になったら、日本に帰ると、私は行っても良さそうだったのですが。
今回は言えませんでした。 何となく、彼が大統領に選ばれてしまう様な気がしたからです。

でも、まさかトランプを大統領に選ばないだろう、とアメリカ人を信頼したい気持ちもありました。
私の周りにいるアメリカ人の友人は皆口を揃えて、“トランプが選ばれるはずがない。”と言っていました。

しかし、私は怖かったのです。

ので、私が取った行動は、“完全な無視”。シャットダウン。。“否定”、現実回避。
英語で言う“ディナイアル”、大統領選挙が行なわれていると言う事実、
トランプが民主党の大統領候補に選ばれてしまった、と言う現実を直視せず全てを否定。
の引きこもり状態で、無事選挙後までを乗り切ろう、と。

選挙当日も、いつもならテレビで速報結果を見ているのですが、今回は、ネイルサロンで
ネイルをしていました(笑)。

そして。。フロリダが落ちた(赤になってしまった・・・)の速報をスマホで見た時は、
もう、あかん(何故ここで大阪弁?)と思いました。

因みに、赤が民主党(リパブリカン)、青が共和党(デモクラッツ)。
選挙速報では、どの州が赤になったか、青になったか、で選挙人の数の票が夫々の候補者に追加される。
どちらの候補の票数がいくつになったか、と速報で報じられるのですが、
まるで、スポーツでも見ているかの様です。

これだけ多人種が3億人も住むアメリカで、政党が2大政党のみ。
これで、良く政治が成り立つものだ、と常々思っておりましたが、
今回の選挙では、同じ政党でも、意見の対立が見られるのが顕著になったのではないか、
と言う事と、たった二人きりの大統領候補から一人を選ぶ事の難しさを、誰もが感じたのでは
ないか、と思います。

では、今回はここまでにして。。また次回まで(再来年の今頃になりませんように・・笑)

これから東京に向けて出発です。 [旅・亜細亜]


まず始めに。先日、自分のブログのトップページに久しぶりに訪問した時に(普通は自分の管理ページを使うのが殆どなので)、余りの文章の長さに我ながら驚愕(笑)。
これは、ちょっと読むと言う訳にはいかない長さで。。。改めて私のブログを読んで下さる皆様に厚く御礼申し上げます。m(_ _)m

昨日、テレビ ジャパンで、日本のある番組を見ました。その番組は、上野を取り上げていて、以前、東北から、東京に集団就職をしてきた人達の話も含まれていました。

そこに紹介されていた、'ああ、上野駅'の歌の冒頭、

-どこかに故郷の香りを乗せて、入る列車の懐かしさ。

私がサンディエゴ空港で、成田行きのJALに乗った時に感じる郷愁と同じ。。。。強く共感する。

故郷を離れて生活する者に共通する郷愁。

サンディエゴ空港で、JALに乗った途端、故郷の香りを感じる。。。ほんとにそうです。

これから成田に向けて出発です。

自分の拠点の空港でJALのロゴを見ると未だに興奮します。(笑)

今回は、仕事で短い滞在ですが、束の間の故郷、骨の髄まで楽しもうと思います。当初の予定では、三月の最終週でしたので、そうだったら桜が見られたのに。。と凄く残念ですが、ひょっとしたら花びらが未だ落ちているかなあ、とか。ソメイヨシノではない遅咲きの桜があるのではないか、と少しは期待しているのですが、儚い期待でしょうか。。。

では、行って参ります。。。


アメリカで経験した詐欺とカード不正利用。 [亜米利加生活]

カリフォルニア州が大干ばつで、深刻な問題になっている(緊急事態発令)のですが、

日々暮らしていると、そんな切羽詰った感じは全くありません。。日本の様に、
時間を限って断水をすれば良いと思うのですが(そんな仕組みも無いのだろう)、
せいぜい、庭のスプリンクラーを週に2度に限定、と言う程度。

先日、このまま雨が降らなければ、カリフォルニア州の水の貯蓄が後1年しかもたない、と言う科学者もいて。

これは一大事!! のはずですが、相変わらず、そんな危機感も無く皆暮らしています(笑)

気候が温暖だと、その日暮らしのキリギリス的生活習慣が身についてしまうのでしょう。

私の住む所から車で30分位行った所に、現在、海水を淡水に変える処理場を建設中で、
カリフォルニア州に、後12箇所建設をする予定だそうです。これが実現すると、海水を水道に変える事ができる(ゆえに、水の心配はなし)、との事で、とうとう技術力(と人間の地球破壊力)もここまで来たか、と思ってしまいます。まさか、地球上から海水が干上がってしまう、と言う事はないのでしょうけれど、イメージ的には、人間が海水をチューチュー吸っている(笑)。。これが逆に、海面上昇を助けるなんて事になったら良いですけれどね。。人間の地球からの搾取、一体どこまで行くのでしょうか。

さて。今年の抱負を書こうと思っていて、ISISの事件やら何やらで書かずじまいで、既に3月も中旬過ぎ。

確か以前、”牛のごとく”が、今年の抱負と書いたのは記憶にあり。。丑年だっただろうから。。

と思って、過去のブログを探してみました。こちらです。。2009年の抱負、ですから6年前ですね。

夏目漱石の、牛のごとく、を改めて読んでみると、自分の今年の抱負も、この言葉の延長であるかの様です。 そして、今の日本が、忘れてはならない心だと思っています。

私の、今年2015年の抱負は、一言です。 ”真摯” ーしんし

英語で、sincere かと思っていたのですが、ある記事を読んで、Integrity、一貫性、 がふさわしい、と知り、私自身、真摯の意味をきちんと知らなかった、と言う事に気づきました。

私の恩師は、私を表現するのに、いつも2語を使っていました。この真摯、と、叡智。

真摯の意味は、

○自分の心からの思いと、言動が一致している言行一致。
○人間として、仕事人として、人格が乖離する事なく一貫している。
○向き合う相手によって態度、主張、話す内容を変えない。
○志を持つ。

これが、英語のIntegrity、一貫性、の根幹であり、この生き様が、真摯さ、なのだと思います。

私はもともと、この一貫性、真摯さを大事に生きているのですが、特に今年は、この一貫性を保つ為の、自分の志、自分の心からの思いが何であるか、を明確にしたい、と思っています。
(阿部首相にこの言葉を熨斗紙付けて送ります・笑)

では今日の本題。

日本の、振り込め詐欺(やそれに類似した詐欺)の何十億円と言う被害総額を聞く度に、胸を痛めているのですが、ここアメリカでも、一人暮らしのお年寄りを狙った同様の詐欺がある、と聞きます。

全く。。人をだます、ごまかす。。ずるい人間は、私は一番むかつくのです。真摯さの真逆ですもの。人をだませる人は、まず自分をだまし、ごまかしている人だと思います。

この私も、昨年、電話による恐ろしい詐欺に合いそうになりましたが、無事事なきを得ましたが、
先日、銀行のクレジットカードに久しぶりの(しかし、3度目の)不正利用がみつかり、これを機会に、アメリカで私が経験した詐欺やカードの不正利用に関して、書かせて頂いて、少しでも皆様の防備・対応のお役に立てれば、と思います。


続きを読む


nice!(5)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

アメリカの歯医者ーEpilogue..... [亜米利加生活]

誰かが言っていた。

1月は行く、2月は逃げる、3月は去る。。。あっと言う間に時が経つ。 確かにそうだ。気がつけば既に3月。

つい最近、師走を迎えたばかりではなかったか。。。光陰矢のごとし、と言うが、最近は時間の経過が早すぎて曜日の感覚を消失するので、手元にカレンダーが欠かせない。

サンディエゴは、先週末から月曜にかけて、珍しく雨。それも、いつもの霧雨程度のお湿り的な雨ではなく、
家の中にいると、雨の叩く音が聞こえる程のしっかりした雨。月曜には、雷が鳴った。雷、と言っても、
不思議な轟きだった。いわゆる、ゴロゴロ、バキバキ、ドカーンの様な迫力がある音ではなく、細かい音が、あちらこちらで聞こえる。雷雲が、違う場所で同時発生して、それぞれが雷を鳴らしている、可愛らしい雷。

カリフォルニアの山の方は大雪が降ったと聞く。この低気圧が東に移動すると、他州でも大雪をもたらすのだろう。

2週間に1度、ゴルフのレッスンを取っているのだが、先週日曜は、恐らくサンディエゴで初めて”雨天中止”の連絡。

雨天中止、と言う言葉自体が初めて聞くので、何だか新鮮で笑う。 そんなに雨が降っていなかったのか。

そう、ほんとに雨が降っていなかった。 雨の中、ヨットに乗ったのも、2008年に始めて以来、サンディエゴでは未だ1度しかない。それも、ずぶ濡れの土砂降りの雨で風が無い、最悪のコンディションが一度のみ。

日頃、晴天に恵まれている事を改めて感謝しながら、それでも雨は良い。雨が叩く音の心地よさ。鳥のさえずりも心なしか明るく、芝の緑もコンクリートも全てが潤い、既に新芽を付け始めて来た木々さえも一緒に喜んでいるかの様な、清清しいエネルギーを放つ。 私の肌も髪も、いつもより潤っている(気のせいか・笑)。

今週の水曜位から、サンディエゴらしい晴天に戻り、気温も日中は摂氏25-26度。やはり、こうでなくちゃ(笑)
私達、カリフォルニアの住人は、サンシャインタックスを払っているのですから。
(注: サンシャインタックスとは、単にステートタックスが他州に比べて高い故の揶揄。)

明日は、何と、もう夏時間が始まってしまう。。日曜の午前2時に、時計が一時間進む。。。
時間が変わる時ほど、時間とはまやかし、と思う。。。。

さて、前置きはこの位にして。

ソネブロのアクセス解析は、過去の投稿がどれだけ読まれているかわかって、とても興味のある情報ですが、自分にとっても、過去の記事を読み返す良いツールだと思っています。こんな事を書いていたのか、と思う事しばしば。。

色々書いた過去の投稿で、未だに繰り返し読まれている記事ががいくつかありますが、その中の一つが、
”何とかならないかな、アメリカの○○シリーズ”。。 

(汚くて申し訳ないが)耳垢、とそれにまつわるアメリカの医療の実体の記事は、未だに一番人気(笑)ですが、
その次に良く読まれているのが、アメリカの歯医者シリーズ。。。

この歯医者シリーズも、ノースカロライナの時で止まっているので、今回は、サンディエゴに引越しした後の、歯医者の様子を書いてみようか、と思います。それから、次はサンディエゴの美容院も行ってみようか。。

これはね。。恐らく笑える。。自分でも笑う。 でも、これが実体。。。

ノースカロライナにいた時の歯医者さんは、義歯を作ったり何だリは、カリフォルニアの技工士にオーダーをしていたので、私は、サンディエゴの歯医者さんに、物凄い期待を持っていた。きっと腕の良い歯医者さんが、一杯いるに違いない。これだけアジア人が多いし、日本人も多いから、腕の良い日本の歯医者さんもいるに違いない。。。

ところが。。。 実際、かれこれ間もなくサンディエゴに住み始めて8年になりますが、これまでお世話になった歯医者さんは、今の歯医者さんが、5人目。。。(笑)

何故、そんなに、くるくると変える事になったのか。。。と言うと。。。

続きを読む


nice!(4)  コメント(5)  トラックバック(0) 
共通テーマ:地域

ISIS/ISIL 日本人人質事件で思う事。 [亜米利加生活]

前回、1月23日に投稿して以来、少し時間が過ぎてしまいました。気がつくと、もう直ぐ2月も中旬ですね。 サンディエゴは、立春が過ぎると暖かくなって来て、朝も、鳥のさえずりが聞こえる様になります。
前回の投稿で、季節感が無い、と文句を言ったけれど、こんなちょっとした所に、春を感じます。

スーパーボールがあって週末忙しくしていたり、サンフランシスコ・サンマテオに出張に行ったり、で、
スケジュール的な理由もあったのですが。

今まで投稿できずに時間が空いてしまったのは、ブログにアクセスしなかったのではなく、
アクセスして書こうと思って画面に向かっても、喉に何かが詰まって言葉が吐き出せない様な、
私にとっては、とても珍しい、“言葉が書き出せないータイプを打つ手が弾まない”、と言う状況でした。

そんな事もあるのかと、自分でも驚いた次第。(笑)

その要因は、ISIS/ISIL(以下、IS と呼びます)の日本人人質事件。

その事に関して書きたいと思っていたのですが、色々思う事、考える事がありすぎて、
文章にまとめられない状態のまま、時が過ぎて行きました。
更に、人質の方の安否がわからない状況では、いたずらに意見を言いたくない、
と言う気持ちもありましたし、私の様な、中近東の事情に全く詳しくない人間が、
軽はずみに意見を言って良いものだろうか、とも思いました。

ただ、このまま、私の考えを3つのポイント(笑)にまとめる事ができるまで待つと、
いつまでたっても書けそうにないので、思い切って書き出してみようと思います。

まずは。。殺害された、日本人お二人のご冥福をお祈りすると共に、
ご遺族に思いを馳せ、お悔やみを申し上げます。。

私は、アメリカに住んでおりますので、アメリカやイギリスのジャーナリストやボランティアが、
後藤さんと同じ様に、オレンジの服を着せられ、同じ様な場所でひざまずいている写真
(殺害のビデオは敢えて見ていません)を何度もテレビのニュースで見ました。
その様な状況に、まさか日本人が巻き込まれるとは、夢にも思っておりませんでしたので、
大変衝撃的な事件でした。

日本を離れて、海外に生活をしておりますと、例えば、オリンピックや世界大会等、世界の舞台で、
日本人の活躍を見ると、胸が熱くなり、とても励まされますが、逆に日本人が海外で大変な状況に遭遇する事を耳にすると、自分の身に降りかかった事の様な衝撃を受けます。明日は我が身、と言うのを感じるからなのでしょうか。

では、つらつらと書いてみる事にします。

1.日本のメディアは、ISの事を、”イスラム国”、と呼ぶのを辞めて欲しい。かなりの違和感。

英語では、Islamic State of Iraq and al-Sham 又は、Islamic State of Iraq and the Levant 
と言う所から、海外メディアや政治家は、ISIS / ISIL (最近は、ISILが多い)と呼んでいます。

ISのアラブ語の名称を、正しく訳すと、”イスラム国”が、正しいそうですが、彼らは国にあらず。
国連を始め、彼らを国として認めている国はありません。日本のメディアによっては、
”過激派組織、イスラム国”、と呼んでいるメディアもありますが、
”国”と呼ばれている事に、私はとても違和感を感じます。
また、イスラム国と聞くと、イスラム教の方々の国、と、勘違いしそうな紛らわしい名前と思います。

以前、拙ブログでも書いた事がありますが。(ブログはこちら
コロンビアのボゴタ空港に到着した時、日本の割と大きめで赤いパスポートが(目立ちすぎるので)、
今存在する青のパスポートに変わったばかりの頃で、ボゴタの入国審査官が青色の日本のパスポートを見た事がなかったらしく、偽物と決め付けられた時がありました。

その件は、スーパーバイザーが出てきて一件落着したのですが、その時に、入国審査官のブースに、
逃亡中の日本赤軍と思われる人達の写真が貼ってあり、その人達と私のパスポートの写真を
じろじろと見比べられました。その時の、日本人だからと言う理由で、日本赤軍と一緒にされた悲しさは
今でも覚えています。そんな私の経験とは比較にならないと思いますが、イスラム教徒と言う理由だけで、
過激組織ISと同じに見る事だけは、避けなければならないと思います。

2.日本のメディアに出てくる様々な専門家が、過激派組織と日本政府の交渉について語れるのか。かなりの違和感。

中東事情に詳しい、と言う様々な分野の専門家が日本のメディアに登場して、この事件に関して、
色々なご意見を述べられていましたが。中東事情に詳しい、と言うだけで、
テロリストの専門家でない方が、過激派組織ISの事や、テロリストの動向、
更には日本政府の交渉の推測、を語っているのを、疑問を持って見ていました。
特に、拘束された日本人を殺すと脅迫されている時に。。。

3.日本政府は、私を守ってくれないだろう。。自分の身は自分で守る。

確か、映画にもなったダビンチコードや、映画 Taken 2 で。海外にいるアメリカ人が命を狙われて、
車でアメリカ大使館に命からがら駆け込んで、助かると言うシーン。

私は、どこの国に行っても、一応、日本大使館の所在地を確認しておきます。また、
アメリカに住んでいる間、日本人である限り、日本大使館・領事館にはお世話になるので、
必ず、所在地を確認するのですが、私が今まで住んでいるアメリカの3箇所の住所の管轄の
日本領事館は、全て高層ビルのフロアーに存在しているので、万が一、アメリカと日本が敵対関係になり、
私が命を狙われる様な事があっても、映画にある様に、日本領事館には車で逃げ込めないな、
と思っています。何しろ、高層ビルのフロアー。。セキュリティーを通らないといけない訳で、
ここでまず、アメリカ人に捕まってしまう。。。笑

冗談はさておき。。。

今回の残忍な事件で私が確信したのは、日本政府は、私の様な日本国外に住む一介の一般人を
守ってはくれないだろう、と言う事。

私が、1月中旬に阿部さんの中東訪問に関してNHKニュースで聞いた時に、とても違和感を感じました。
何故、この時期に、中東を訪問するのだろう、と。未だ、新年明けて、2週間を過ぎた所。
つい最近、衆議院を解散して、新しい内閣を発足したばかり。。そんなタイミングで何故?と。

この残忍なISの日本人人質事件がISのビデオ投稿で明らかになり、更にこの事件が起きたのは、
昨年の10月頃で、その事を日本政府も知っていた、と言うのを聞いた時、
その違和感が、晴れた気がしました。その人質救出作戦を話し合う為に、
アラブ諸国を訪問しなければならなかったのかな、と。

でも、エジプトにおける、”アラブの国々に、2億ドルの資金援助”と言う発表を聞いた時、
人命救助よりも、日本政府の立場を公にする、”プロパガンダ”が優先された”、としか
思えませんでした。そして、そう考えると、最初の人質が殺された時に、
イスラエルにいた阿部首相が、イスラエル国旗と共に、”テロと戦う”、と公に発言したのも、
人命救助よりも、国の立場を世界に対して明白にする、と言う事を優先された、のではないか、と。

そうとしか思えなかったのです。 

日本人がISに殺害された事を受けて、日本政府が発表した、“全力を挙げて対応した”、
と言う言葉に、嘘偽りがないと信じたいとは思います。

が、今の日本政府にとっては、国際社会(西側諸国)において、確固たる立場を築く、が(国民の命よりも)
優先なのではないか、と思わずにはいられませんでした。もし人命を優先するのであれば、
百歩譲って中東諸国訪問があのタイミングで必要だったとしても、ISと戦う諸国に対して
サポートする事を、わざわざメディアの前で、記者会見を開いて公に言う事はしないのではないか、と。
各国の首脳に直接伝えるだけで十分ではないのか、と思いました。

なので、自分の身は自分で守る。。。
たとえ日本政府が海外に住む日本人を守る、と言う方向で、強化して下さっている、
と言う状況ではあっても。私は、今の日本政府は、あてにしません。
とは言え、アメリカに住んでいる以上、今までも自分の身は自分で守る、ですので、
何も変わらないのですが(苦笑)。

これで、いくら阿部さんが、日本人を守る為に、と言う大儀名文をかざして、
集団的自衛権の行使や、自衛隊が海外で戦闘できる様に法を整備する、と言う発言をしても、
私は、今後はその言葉が信じられないと思います。

4.ISが日本人を標的にしているのではなく。捕まえたのがたまたま日本人だったから、
ISのプロパガンダに利用されたのではないか。

後藤さんを殺害した、と表明されたビデオに、ISから、阿部首相名指しで、

”お前の国民がどこにいても殺されるだろう”

と、脅迫されました。私達日本人に向かって。。。

今回、殺害された日本人お二人は、敢えて危険地域に渡航されました。
特にジャーナリストの後藤さんは、ご自分の危険を犯すと言う責任を認識し、
覚悟をされての渡航であった様です。が、お二人は日本人だから、と言う理由で
狙われて、捕えられた訳ではない様に私は思っています。
捕まえたら、たまたま日本人だった。そして、ISのプロパガンダに利用されてしまった。。

そんな時こそ、私達日本人は、テロリストの思惑などに乗らず、テロリストに対して、
一枚岩になる必要があるのではないか、と思います。

そもそも、テロリズムと言うのは、人々の恐怖をあおって、冷静な行動を取れなくさせたり、
そのテロリズムに賛同する人達に、同じ様な行動を起こさせる、恐怖の連鎖、が目的と思っています。

阿部首相のスピーチのせいで、日本国民が危険にさらされた、と言う発言や、阿部首相を非難するコメントを即、”反日’と非難するコメントをソーシャルメディアで何回も目にしていますが、その様な発言こそ、
テロリストの思う壺ではないのでしょうか。

私も上で述べた通り、阿部さんの中東訪問時における記者会見はするべきではなかった、と思っています。

でも、日本政府が表明している、日本はテロに屈しない、と言う姿勢を、私はサポートします。
日本は、G8先進国首脳会議のメンバーですから、そのG8や国連の目指す方向を
サポートする必要があると思っています。

ただ。次に記載しますが、日本が、西洋諸国に混じって、軍事行動に出たり、
報復の攻撃をしたり、は絶対にしないで欲しいと思います。

5.日本は、これからもずっと、中庸で、人種・宗教に関係なく平和を推進して欲しい。

アメリカが911のWTCビル、テロリスト攻撃の報復として、アフガニスタン攻撃を開始し、
その後、イラクを標的にして、当時のディクテーター、フセインを殺害しました。

私は、アメリカには、911の報復の攻撃をして欲しくなかった。
拙ブログでも書いておりますが(ブログはこちら)、

復讐は、攻撃が攻撃を呼ぶだけで、攻撃の悪循環から逃れられず。どこかで誰かが先に、
この連鎖を断ち切る為に攻撃を辞めないと、永遠に、加害・被害の立場を変えるだけの攻撃の連鎖が
続いてしまうと思っています。

あの時の、アメリカのイラク攻撃のつけが、過激派組織の勢力拡大と言う形で、つけが回って来たのではないか、と思うと。。あの時に、アメリカが踏ん張っていれば。。。と悔やまれます。

日本は、その時のアメリカの様には振舞って欲しくありません。
報復攻撃に加担しないで欲しいと思っています。
今の所、日本政府は、人道的支援を続けるのみ、と明確に宣言しておりますので、
その言葉を守って欲しい、と心から思っています。そして、宗教や民族に関係なく、
アラブ諸国に日本は様々な形で人道的支援をし、貢献している事、
アラブ諸国と良いパートナーである事を、もっとアラブ諸国に訴求して行って欲しい、と思います。

政府が駄目なら、民間のレベルで。。

アメリカがイラク戦争をしている時に、イラクの歴史的建築物が空爆で破壊されたり、
芸術品が盗難に合ったりしました。遠い昔、世界史で学んだチグリス・ユーフラテス川で発達した
メソポタミア文明の歴史的建築物や芸術品。その破壊や盗難を食い止めようと、
日本人の学者達がユニセフと組んで、保護や修復の活動されていた事をニュースで見た事がありました。

それが、”日本らしい”貢献、と思います。私の世界は、とても狭い世界ですので、
私ができる事は微力ですが、私は私なりに、民族、宗教を超えて、ここアメリカで、
誰とでも親しく、仲良く、平和を推進して行き、それが日本人と言う印象を持ってもらえる様にしたいと、
思っております。

6.(番外)中東情勢。

今回、ISが、今の西欧諸国から押し付けられた国境を廃止する事を主張している、と知りました。
それ故の、”イスラム国”としての、自分達のテリトリーを主張し、それを拡張しようとしているのでしょうか。

私は、中東地域は、高校の世界史で学んだ位で全く詳しくないので、今回の事で、少し勉強しました。
実は、ベリーダンスを4年前に始めて、ダンスや音楽を通じてアラブ・イスラム文化の事を
学んでいる途中なのですが。なかなか、私が慣れ親しんだ文化とは違うので、
理解するのが難しいと思う時が多いです。

今回の事件で、高校の世界史で学んだ中東地域の歴史を、もう少し学んでみようと思いました。
未だ学び途中ですが、まずは、第1次大戦の頃の歴史を復習してみました。 

第1次大戦後、オーストラリアー=ハンガリー帝国、オスマン帝国、ドイツ帝国が崩壊し、
戦勝国であった、イギリス、フランス等が、民族や部族、宗教や宗派の分布を無視して
線引きした国境、と言う事を思い出しました。シリアも、イラクも、元オスマントルコ。。
西洋対中東、の長い、根深い問題が存在している事が浮き彫りになってきます。

更に、遡ると、十字軍の遠征に行き着きますね。。。

ISの過激なテロ行為は絶対許せないですが、彼らの目指す物が、第1次大戦後の
西洋諸国に決められた国境の廃止、や、十字軍への復讐。。。となると、
とても簡単には解決できない問題ですね。

この長いだらだら文章を、最後まで読んで下さった方、有難うございます。

これだけだらだらと書いたのに、未だ何か言い足りない事がある様な、消化不良な感じがしています。

でも、この辺りで辞めておいて。。私の中東情勢の勉強は更に続きます。

02-10-15